水槽の水がどんな状態なのかを知る手がかりとしてPH(ペーハー:水素イオン指数)は大切な指標の一つです。
大切な指標であるからこそこまめに確認したいとうのは自然な流れですね。
phは目に見えないものなので、なんとかして目で確認できる方法でチェックしたい、そんな時に役立つのがpH試薬やpH測定器です。
水槽のpHを計る方法
アクアリウムでpHを測る方法として使われているのは、
- pH試薬
- pH試験紙
- デジタル式のph計
大きく分けると3つあります。
アクアリウムにおいてはpHにそれほど精度を求めるわけではありませんので、いずれも簡便な方法になっています。
pH試薬やpH試験紙は便利なのだが…
今までpHを測るために使っていたのは、テトラのpH試薬やph試験紙でした。
測定方法も水槽水に付けるだけなど大変簡単で使いかっての良いものなのですが、測定結果は、製品に付属するカラーチャートと比較して確認するということから、
大体pH7.0位かな??いや、ちょっと6.0に近い色だぞ
といった大変大まかなものでした。
それはそれで大変有効なな指標となり得るのですが、もうちょっと正確に、そして簡単にはかれないものか…、そんな期待にに応える製品が最近になって発売されています。しかも格安で…。
はたして本当に役に立つのでしょうか???
格安の高精度 デジタル PH計
アマゾンなどで発売されている「格安の高精度ペーハー測定器」、商品検索するとピンからキリまで多数ヒットします。ピンはやはり国内製の高精度pH計、キリの方が今回購入した格安pH計になっています。
格安と思われるpH計はよく見ると同じハードに銘板だけ変えたものがほとんど。本体の色や形が同じなのですぐにわかります。それに格安というだけあってやはり中国製です。
そのあたりの機種(価格にして1,000円〜1,500円のクラス)は基本的に2・3種類しかないようですし機能的にも大差なさそうので、価格と付属品の数などから決めれば良いということになりそうです。
これを購入!格安デジタルペーハー測定器
先にも書いたとおり、基本的にはどれを選んでも同じなので
付属品が多くついてくる、しかも低価格の商品
ちょっと思考がセコいですけど、そんな感じで選んだのがこのペーハー測定器。
箱の中身を並べてみたのが下の写真。
なんと交換用のボタン電池が4個(本体にもすでに電池は装着してあるので合計6個)と校正用の試薬(4.00、6.86、9.18)が2回分もついて、持ってけ価格の
1,150円(税込)
さすが中国、恐ろしや!!
これで正確な測定ができれば文句なしなのですが、格安の中国製にほんの少し不安がよぎります。
取扱説明書は日本語だった
ちなみに取扱説明書はきちんと日本語のものが入っていました。ただその日本語は少々理解しがたい部分が多く、ハッキリ言って日本語としてはまるでなっていません。Web翻訳で出てきた文章をそのまま使っているといったらご想像いただけるでしょうか。
それでも意味はなんとか通じるし、あるだけマシ…といったところですかね。
主な技術指標(製品仕様)
このpH計の主な製品仕様は下記のように表示してあります。
- 測定範囲:0.00〜14.00pH
- 解像度:0.02pH
- 精度:+/-0.01
- 電源:1.5V(LR44ボタン電池)×2個
- 使用可能液温範囲:0℃〜60℃
- 校正:自動校正
- 外形寸法:155mm×31mm×18mm
- 重量:50g
測定する前に校正、これは必須の作業です。
測定器ですので日本製だろうが中国製だろうが、正しく校正しなければ使えません。
といってもしごく簡単なんですけどね。
校正の手順
校正には校正液を作るためのパウダーが3種類付属されていますので、それぞれを250ミリリットルの精製水(ドラッグストアなどで入手できます)に溶かし溶液を作ります。
次は本体のセンサー部分を溶液につけて校正操作をするのですが、説明書の通りに操作するだけで終了です。基本的に自動校正機能が付いているので、表示を見ながらトリマーを回したり等の面倒な作業はまったくなく、本体のスイッチを数回押すだけです。
この自動校正機能が付いているお陰でこのペーハー測定器はかなり人気の機種らしく、アマゾンの販売ページでもかなりの数のレビューが書き込まれています。人気の程がうかがえますね。
(でもそんなに需要があるのだろうか???)
早速水槽水のpHを測ってみた
さっそく、このペーハー測定器を使ってグロッソスティグマを養生している小型水槽のpHを測ってみました。その結果は…
pH=5.35
でした。先日テトラのpH試薬で計ってみた時もpH5.0位(黄色)だったので、まんざらでもない数値ではないでしょうか。ためしに水道水のpHも測ってみたところ「6.9」とでましたので、ほぼ正確なところだと思って間違いないでしょう。
実際の測定は、本体センサー部を図りたい溶液に浸し、表示が落ち着くまでしばらく待つだけですので手間いらずです。
必要以上にpHにこだわる必要は
あまりないかもしれませんが、管理している水槽の状態を知るための情報の一つとして有意義ではないかと思います。
1,500円程度で手に入る測定器で手軽にpHを測定できる、いい時代になったものです。
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