以前、水草トリミング用のはさみを単独で購入していましたが切れ味をはじめ「いまいちだった」と言わざるを得ない結果に終わっています。残念。
今回は欲張って、ピンセット2本(ストレート・カーブ)・水草トリミング用はさみ・サンドフラッターの4点セットで999円という製品を性懲りも無く購入してみましたので、製品の品質や使い勝手・使用感などをレビューします。
はたしてオススメできる水草トリミングセットだったのでしょうか??
999円の水草トリミングセット
999円でカーブハサミ25cm、ストレートピンセット27cm、カーブピンセット27cm、サンドフラッター32cmの4点セットですから、その品質には大丈夫かな?の疑問符が着くのは当然です。
これも当然ですが中国製です。
上の写真のように4点セットで999円ですから、お買い得というかなんというか理解が出来ない価格ではあります。使えればですけどね。
それでは1点づつ見ていきましょう。
カーブハサミ25cm
加工状態
セットになっているカーブハサミ。長さは25cmあって重量84.67gと結構重いです。ステンレス製だし大柄なので致し方ないのでしょう。
全体の加工状態は価格を考えればそれなりの出来です。使ってみて指が痛いとかはありませんので実用上はほとんど問題ないレベルです。
切れ味
肝心の切れ味ですが、はっきり言ってきちんと切れます。
刃先は加工が荒く少しずれてはいますが、実用上問題とはなりません。
ティッシュペーパーを切ってみる
恒例としてティッシュペーパーを切ってみました。以前購入したトリミングハサミでは先端が切れなかったのですが、今回購入したトリミングハサミはなんとか先端まできれいに切ることが出来ました。
なんとか及第点のトリミングハサミ
このトリミングハサミ、加工に荒っぽいところはありますが価格を考えればまあまあの出来でしょう。切れ味もまあまあですが、ちょっと刃の開け閉めが固い上に重いので力の弱い人には使いづらいかなと感じました。
あと、結構大柄なので30cmキューブ水槽などの小さめの水槽ですと取り回しがきついかもしれませんね。なんと言っても全長25cmもありますので。欲を言えば小さめの全長15cmくらいのハサミも同梱なら良かったですね。欲ですが。
ストレートピンセット
加工状態
もともと構造が単純なものだけに比較は難しいですね。材質はステンレスのようですが、使っていると錆びるというレビューもあるし手元の接合部がスポット溶接1回で済ませているのですぐに壊れる(溶接部分が取れて分離してしまう)という方もいるし…。
まぁ、価格なりだと言っておけば間違いないのかな?
現物を見た限りでは溶接はスポット溶接を2回(2カ所)やっているようだし形状も握った感じは悪くないしそれなりに使えそうですね。
全長は27cmで重量は45.51gですから、どうですかね?重いと言えば重いのかもしれませんし、手の小さな方には大きすぎるとも感じられそうですが、ピーマンの感想は「こんなもんかな??」でして可も無く不可も無くといったところでした。
先端の状態
上の画像は重要なピンセット先端の状態です。
左側はピンセット先端のアップですがまあ標準レベルの加工はしてあるようです。
右は先端を閉じたところ。長さにが少し差があるのがわかります。100均のピンセットでもよくこういったものはありますが、使ってみた限りでは問題ありませんでした。
先が太いんじゃないかと思われる向きもあるかと思いますが、使ってみると意外と使いやすかったりします。好き嫌いもあるのでしょうが、個人的には太いので力が分散されるのか水草をそっとつかむのに向いているような気がします。
カーブピンセット
加工状態はストレートピンセットと同じなのですが、先端が曲がっているので使い心地はどうでしょうか。
全長はストレートと同じく27cmで重量は46.44gとほぼ同じ。何のことはないストレートの先端を曲げただけでした。
先端の状態
こちらも先端の加工状態はストレートと同じですが、やはり曲げという工程が入っているせいなのか0.5mmくらい長さが違います。実用上問題ないかもしれませんが、ヤスリで修正してみようかと思っています。まだやっていないけど。
水草をつかむとこんな感じです。
正直なところ、ストレートとカーブで何が違う?と思ってしまいます。
水槽の真ん中辺に水草を植えるのか、水槽の端っこの狭いところに植えるのか等など状況によって使い分ければ良いのでしょう。
ピンセットも及第点かな
ピンセット2種も及第点の出来ですかね。
重すぎるわけでもないし、挟むのにそれほど力もいらんし、結構使いやすかったりします。
後は自分の使いやすいように、先端を削ったり広げたりとお好みで変えていけば満足度も上がるというものです。
サンドフラッター
サンドフラッターは、水槽にぶちまけた低床材(砂やソイル)を平らにそろえるために使う道具です。私も含めて三角定規などで代用している方も多いと思いますが、あれば便利な道具ではあります。
使い方も至極単純なので、しっかりと作ってあればそれで合格ですね。
これも重量51.54gでちょっと重いけどしっかり出来ていました。
ただ実際に使用してみると意外と使いにくかったりします。特に水槽の端の方で使おうとするとなんとも言えない使いにくさを感じることが多いです。
使い方が下手なのかもしれませんが、取り回しのしやすさを考えると三角定規に軍配が上がったりしてしまいます。
収納バッグ
このトリミングセットにはご丁寧に黒い布製の収納バッグが付属しています。
当たり前ですが、セットのピンセットなどがすっぽりと入るような大きさです。
質は…あまり良くないみたいですが、おまけみたいなものなので文句言ったら罰が当たる類いのものです。おとなしくありがたがりましょう。
でも多分使わないかな。いちいちしまうの面倒だし…。
といいつつ今はきちんと使用後収納しています。
まとめ 低価格でもおすすめできそうな水草トリミングセット
水草などの管理はアクアリウムをやっている限りは常についてまわる作業です。
結構手間がかかるものなのですが、使いやすい道具があれば作業も効率的にはかどるというものです。
この水草トリミング4点セットは999円という価格を考えればよくできた製品のように感じました。
同じトリミングセットでもADAなどの高級品はたくさんありますし、そういった高級品は作りも段違いに良いでしょうが、このセットと同じ内容で揃えようとすると10倍の価格になりそうです。
アクアリウムを始めたばかりで「限られた予算で道具を揃えたい」ということになるとこういった低価格でそれなりに使える製品も選択肢の一つとして考えても良いのではと感じた次第です。
素手では出来ませんからね。
欲を言えば、価格は上がっても良いのでカーブの着いた15cmくらいの小さいハサミがセットになっていればなお良かったのですが、贅沢ですかね。
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