【LED化】水槽用蛍光灯をLED蛍光灯に交換した場合の特徴と問題点

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90cm水槽に使用していた照明用蛍光管が古くなり輝度の低下が顕著となってきたので、試しにLEDを使用したLED蛍光灯に交換してみたのでその使用感や問題点などを考えてみました。

ニッソー カラーライト900

90cm水槽に使用していた照明装置はニッソーから発売されていた「ニッソー カラーライト900」というものです。随分と古い型で当然ながらすでに販売は終了してます。
グローランプ式の32W直管型蛍光灯を2灯使用したもので、明るさはホドホドといったところです。

ニッソー カラーライト900

ニッソー カラーライト900

この照明に使われている30W直管型蛍光灯2本をLED蛍光灯に交換、LED化してみました。

時代はLED照明全盛期ですからその端っこであがいてみようと思ったわけです。
最新の水槽用LED照明に買い換えたいのが本音ですが今のところ予算の手当がつかないものでお茶を濁してみました。

LED蛍光灯 30w形 63cm 昼光色 直管LED照明ライト

交換したのは「LED蛍光灯 30w形 63cm 昼光色 直管LED照明ライト グロー式工事不要G13 t8 30W型」という商品。MADI IN CHINA・中国製ですが、1本780円と非常に廉価なものです。これを2本と送料で2000円弱という価格はお買得なのでしょう。

LED蛍光灯の特徴

LED蛍光灯の特徴はいくつかあって

  • 低消費電力、省エネで電気料金を50%以上大幅削減。
  • 放熱部はアルミニウム合金製で、放熱性が更に向上、軽量化。
  • 本体部はポリカーボネート樹脂+合金製で、割落・飛散しにくい。
  • 工事無しで簡単取り付け可能!女性一人でも短時間で簡単設置
  • 発熱量が少ないため、通常の蛍光灯と比較して光の下でも暑くない。

他のLED製品と同じく、同じ明るさで比較した場合、低消費電力・低発熱が一番の魅力ですね。
発熱に関してですが、実際に使用した場合蛍光灯では触れないほど熱くなりますがLED蛍光灯ですとほんのり暖かくらいですんでいますのでかなり優秀ですね。

商品の仕様

今回使用したLED蛍光灯の仕様を記載しておきます。

  • 口金:G13 、グロー式器具のグロー管をを外して使用すること。工事不要
  • 電圧:85~256V,50/60Hz
  • 全光束:1450LM(超高輝度)
  • 消費電力:11W
  • サイズ:最大直径¢26、最大長さ634mm
  • 生産国:中国

LED蛍光灯の取り付け方

LED蛍光灯の取り付けですが、昔から使われていたグロー管を使用した蛍光灯器具の場合は

  1. グロー管を取り外す
  2. LED蛍光灯を取り付ける
  3. できれば安定器をはずした方がよいみたいですがそのままにしてあります。安定器を取り除くと軽くなってかえって不安定になってしまいます。

この2つの作業だけで完了です。

比較的新しいグロー管を使用しないタイプの蛍光灯器具の場合は、内部の配線を変更し直結する必要があるので電気に詳しくないと改造は危険です。電気の専門家に頼みましょう。
というより、その費用で最新のLEDライトに買い換えた方がいいかもしれませんね。

LED蛍光灯を使ってみたレビューその他

LED蛍光灯は通常の直管型蛍光灯とはどう使用感が違うのでしょうか。

LED蛍光灯の明るさ

LED蛍光灯は1本の明るさが1450lmで、2本ですから全体で2900lmということになります。見た目では今までの蛍光灯と同じように十分に明るいと感じます。

LED蛍光灯の色再現

LED蛍光灯に照らされた時の色再現ですが、ちょっと違和感があるんです。上の画像の水草の色、やけに黄緑っぽく見えませんか。通常の蛍光灯だともっと緑に見えていたはずなんですけど何が違うんだろうと思い色々調べてみると、どうもLEDの光の色分布の違いからきているのだろうという結論に達しました。

分光分布の違い

分光分布とは、光の中の重なり合う紫から赤までの光が、どのように含まれているかを表したものです。

昼光の太陽光の分布図を見てみると基本的には全波長が満遍なくあることは見て取れます。個人差によりますが夕方になると太陽がオレンジから赤に見えると思いますが、これは600-780nmの数値が高くなるという事で波長が変わりヒトの目には色が移ろいで行くように感じる為です。

LED照明の分光分布は青色部分が極端に突出しているのが見て取れます。これは白色LEDのしくみとして、白色を再現するのに2色以上の光を混ぜて表現するようになっているためで、主流なのは青色LED+蛍光体方式です。青色LEDの光を蛍光体に通して白色発光させて、照明用LEDとして利用することになりました。光として青、赤、緑の3色を混色したほうがより自然な白に見える事もあります。

ハッキリしたことはわかりませんが、この分光分布の違いで水草が今まで見たことのない妙な黄緑色に見える原因ではないかと推測しています。

使用したLED蛍光灯自体も水草用では無く一般の昼光色を使用していることもそれに拍車を掛けているのでしょう。

出典:分光分布についてはコタニ株式会社の情報を参考にしています。

まとめ 水草水槽用には難ありかも…

通常の魚主体の水槽ならいざ知らず、水草主体の水槽での照明に使うにはかなり難有りと考えざるを得ません。いきいきとした緑では無く、枯れ始めた水草のような覇気の無い黄緑色に見えてしまうので興ざめしてしまうのではと感じます。
LED照明にするなら下のような色分布を考慮した水草育成用と表示してある製品を選択するべきですね。

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