成長の遅い水草、アヌビアスナナなどはその代表的水草ですが遅いがつえにこけたちの格好のすみかとされてしまっている感があります。
一度生えてしまったコケは、生えている場所が生きている水草なので無理に引き抜いたり強い薬を使うわけにもいかずその除去に困り果ててしまうことがあります。
我が家の水槽のアヌビアスナナも黒い髭状のコケにやられて覆い尽くされてしまいました。
アヌビアスナナの黒髭ゴケがすごいことに
アヌビアスナナに着いている大量の黒髭ゴケ、見にくいです。なんとかしたいです。
その黒髭ゴケ対策ですが、いろいろ調べてみると対症療法的に木酢液を使用すると取れるらしいことがわかりました。
考えてばかりいても進まないので木酢液でアヌビアスナナの葉についた黒髭ゴケを退治してみることにしました。
しかし、このふさふさは何なのだ。
コケには違いないのですが、良くもまぁここまで大きくなって…。
水槽を立ち上げてしばらくの間は綺麗なまま維持できていたのですが、ここにきて急に勢いづいたというかなんというか、見るも無惨な状態になってしまいました。まぁ、水槽内が落ち着いていると言うことなのかもしれませんが、見苦しいですね。
生えてしまった黒髭ゴケには木酢液がいいらしい
すでに生えてしまった黒髭ゴケをどうやって取り除くのか、そこが難問ですよね。いちいち手やピンセットで引っ張って取り除くわけにもいかないし、強く引っ張ると葉がちぎれてしまいます。
そこで活躍してもらおうというのが「木酢液」。
すでに使っている人も多いらしく、ググってみると様々な使用例がヒットします。
アクアリウムだけでなく、通常のガーデニングでも虫除けなどに薄めて使っているみたいです。
コケ対策には効果的な木酢液ですが、このにおいだけは何とかならないのでしょうかねぇ。火事場のにおいというか、木材が不完全燃焼した時のにおいというか、とて~も嫌なにおい。良薬口に苦しではないですが、良薬鼻に臭しといったところでしょうか。
写真の木酢液は近所のホームセンターで購入しました。2リットルのペットボトルで400円位だったかな。ちょっと見にはウーロン茶のよう…。
他にはダイソーなどの100円ショップでも手に入れることができます。お値段なりの小さいボトル(100cc位)ですが、ひんぱんに使うものでもないので充分でしょう。
アヌビアスナナを木酢液に浸す
アクアリウムにおけるコケ取りの場合は、この液を2倍くらいに薄めて刷毛で丁寧に葉っぱのコケがある部分に塗りたくるらしいんですが、ものぐさな私のこと、大きめのコップに木酢液を注いで、その中にアヌビアスナナを沈めてみました。
自分でも荒っぽいなあと思いましたが、アヌビアスナナもきっと度肝を抜かれたことでしょう。
さすがに根っこの白い部分までつけてしまうのはまずかろうと思い、逆さにして葉と茎の部分のみにしました。
時間は1分ぐらい。
10分漬けたという報告をしているサイトもありましたが、さすがに葉先が茶色に変化してしまったようです。木酢液がかなりのアルカリ性らしいので、長時間浸すのはやはり耐えられないかなと思います
そのご、水道の流水で丁寧に洗って木酢液を完全に落としてあげます。
黒髭ゴケが死んで茶色くなりました
木酢液を使用した結果が上の写真です。
黒かった苔が赤茶色に変色しているのがわかると思います。
茶色に変色したのは黒髭苔が死んでいるのだそうで、後は海老さんが食べてくれたり、自然に分解してくれるのを待つだけです。
でも、水槽の環境は変わっていないのですから、待っている間に新しい苔がついたりして…。
こんなやり方でもアヌビアスナナは元気に育っています。良かったです。
黒髭ゴケはリン酸を栄養にして大きくなる
黒髭ゴケは紅藻類の一種で、育っていくための養分としてリン酸を必要とします。
リン酸とという名を聞いた事がある人も多いでしょうが、それもそのはずで植物の三大栄養素“窒素・リン酸・カリウム”のひとつです。
このリン酸ですが、水槽内の栄養素で一番過剰になってしまう成分なのです。
有り余っているリン酸を栄養源としている黒髭ゴケが水槽内にはびこるのは当然といえば当然と言えそうですね。
さらに困ったことに、熱帯魚のエサにはこのリン酸がかなりの割合で含まれているそうですから、毎日魚たちにエサを与えることで心ならずも黒髭ゴケにも食事を与えている事になってしまいます。
リン酸を減らすにはどうすればいいの?
結論を言えば
- ひんぱんに水替えをおこなってもリン酸を減少させる効果はあまり期待できない。
- それよりも濾過装置に溜まった汚泥やソイルのすき間に溜まった汚泥を排除することの方がリン酸の減少には効果的である。
となります。
リン酸除去剤に効果はあるの?
エーハイムから酸除去剤という製品が販売されているのをご存じでしょうか。
一時期、期待を込めて使ってみたことがあります。
外部フィルターの中にセットしてしばらく様子を見てみたのですが、すでに生えてしまっているコケにはほとんど効果を感じられませんでした。
水槽ひとつひとつに様々な条件が複雑に絡み合っているので、なかなか効果を感じられないこともあるのでしょうし、水槽内にリン酸が多量に溶け出していて除去剤の手に余ったのかもしれません。
途中からではなく、水槽立ち上げ時もしくは水槽環境が落ち着いた頃に導入すれば結果も違ってくるのかもしれませんが、この点は未検証、やってません。
リン酸除去剤が無力だと言っているのではありませんよ、念のため。
コケの抑制に一番効果のある方法
黒髭ごけをはじめとするコケ類の発生に最も効果のあった方法、それは…
照明時間を極端に減らすこと
でした。これは本当に効果がありますので一度試してみて下さい。
照明時間を1日4時間程度にすると良いですよ。
他の部分のコケはどうしよう?
アヌビアスナナのような固い葉を持った水草はこの方法で何とかなるかもしれませんけど、ウイローモスやクリプトコリネなど他の水草や水槽全体はどうしたものか、悩みはつきませんな。
ウイローモスなど、それ自体が苔なので、木酢液につけてしまうと枯れてしまうと言う冗談のようなことが起こりそうだし、さてどうしようか。
水槽用クーラーが壊れました。
話は変わりますが、使用していた水槽用クーラー「GEX GXC-110」が故障しました。
11月に入りかなり寒くなってきたので、さすがに水槽用クーラーが冷却側で動作することはほとんどなくいなっていたのですが、4台のうち1台だけ、未だにちょくちょく冷却側で動作しているクーラーがあることについ先日から気になってはいました。
今日必要に迫られてこの水槽の水に手を突っ込んでみてビックリ。
非常に冷たい!
クーラーの温度表示は26℃なのに、隣の24℃よりもはるかに冷たい。でもクーラー動いてるよ???なぜ???で、よくよく調べてみたところクーラーが壊れていました。正確には、クーラーからでている温度センサーの異常みたい。メーカー(GEX)に問い合わせたところ、送料と修理費で10,000円程度とのことなのでお願いすることにしました。臨時出費は痛いけど致し方ないですね。ちなみに水温は18℃でした。魚がはいっていなかったのだけは幸いでした。どちらにしろ死んだりはしないだろうけど…。
水槽用クーラーその後
当然ですが、壊れたクーラーは修理に出すことになりました。
GEXのサービスに電話したところ(ご多分に漏れずなかなかつながりませんでした。)山梨県の工場(だったかな?)に送ってほしいとのこと。到着後、状況を判断して連絡しますとさ。
今日(11月7日)電話がありました。こちらの予想通り、水温を測るセンサーが不良とのこと。
年がら年中水につかっているし、時には苔だらけになっているのをゴシゴシ洗ったりするので壊れやすいのかもしれません。
肝心の修理代ですが、送料込みで8,160円とのことでした。
結構良心的な価格だったりして。
本体が30,000円程度だったので、修理する価値はありますからね。
これで一安心です。
コメント