コリドラスの顔に出現した水カビをどう治療するかで悩んでいたのは前回「コリドラスが水カビ病に」で書いたとおりですが、コリドラスの顔に水カビ病の白い綿が付いているのはなんとも痛々しい限りです。
経験上、水カビ病に薬物治療はほとんど効果が望めない(というか顕著な効果を感じない)と思いますので外科的に強制的に取り除く事に決定しました。
コリドラスにとってはいい迷惑でしょうけど、放っておく訳にもいかないので少々我慢してもらいましょう。
薬でじわじわとやられるよりホンの一瞬いやな思いをするだけですむとも言えます。(笑)
外科治療に使ったもの
外科的に強制的に取り除くと言ってもやった事がないので、何が必要か試行錯誤しながら考えました。
引き抜くための道具に何を使うか?
水カビによってできた綿毛みたいなものを引っ張ってとるんだから云々…、
手で摘まむわけにもいかないし云々…、
あ〜でもないこ〜でもないと悪い頭で考えた末に用意したのは
- ピンセット
綿毛をつまみ引き抜くために使う - 綿棒
メチレンブルーを付けて患部を消毒する - メチレンブルー
念のため患部を消毒する - タオル
コリドラスを乗せるベッド代わり
何とも頼りない状況ですが、これらを使ってやってみる事にしました。
手順は以下の通り
- 水カビ病にかかったコリドラスをすくい上げる。
- 水槽の水に浸したタオルの上に寝かせる。当然のごとく暴れたりするので注意しなければなりません。
- コリドラスの動きが止まったところを見逃さず、ピンセットで水カビの綿状のものを引き抜く。(根元あたりをはさんでおく方が良いでしょう。)
引き抜いた時、プチッといった感触が手に伝わってきました。なんかいやな感じだな〜(笑) - すぐに綿棒にメチレンブルーを浸し、患部を消毒する。気休めかもしれない…。
- もう一度きちんと削除できたか確認したらコリドラスを水槽に戻す。
治療を終えた感想と状況
とまあ、文章で書くと大変そうだが実際はすぐに終わります。
短時間で終わらせないとコリドラスの体力を奪ってしまうので素早くやるが必須です。
こんなテキト〜な方法でもコリドラスに体力があったからなのか特に支障もなく泳ぎ回っています。放っておくと死んでしまったでしょうから結果オーライでしょうか。
ご苦労様、コリドラス。
下の写真は治療後のコリドラス。
頭に黒く傷跡があります。治療直後は陥没した状態だったのですが、現在はかなり盛り上がってきたようにも見えます。(赤い矢印の所)
餌も元気よく食べていますし今のところ大丈夫なようです。
水カビを取るという治療は以前から行われていたようです。
この治療方法、よく調べてみるとWeb上でもちらほら見つけることができるので、皆さん考えることは大体同じなんだなあと思ったりもします。
中には、大型魚の場合は暴れないように麻酔を使って眠らせてからとるとかもあります。観賞魚用の麻酔薬なんてあるんですね。アロワナなど古代魚(大型魚)は飼育したことがないので知らなかった。
あと、小型魚の場合ピンセットに不慣れな場合は綿棒で取った方が良いとの記述もありましたが、ピンセットで引き抜いた時にブチッといった抵抗感がありましたので、綿棒でお魚の表面をゴシゴシとすったりするくらいではなかなかとれないのではないかと思います。
それに取れないからと言って魚の体表をゴシゴシこするのもかえって傷つけてしまいそうで、どうかなと思ってしまいます。
まぁ、状況に合わせて臨機応変にというところなのでしょうが、私的にはピンセットでつまめる状態なら引き抜いた方が一瞬で終わるのでおすすめですね。
水カビ病 発生要因と対策
GEXのサイトに水カビ病の記述がありましたので覚え書きとして掲載します。
管理が悪いからなのかコリドラスそのものがかかりやすいのかわかりませんが、病気治療には役立つ情報です。
原因
症状
似た症状に白雲病(コスティア症、キロドネラ症)があります。こちらは初期は体をこすりつけようとし、元気がなくなり食欲が低下します。体表に白い雲状のものが現れ、進行すると水底でじっとしたり水面で浮遊することも。
対策
傷のある金魚は傷口がふさがるまで治療薬(フレッシュリーフ)で薬浴をします。 カビがピンセットなどで取れそうなら金魚に傷をつけないように取ってあげてください。
まとめ
コリドラスが水カビなどの病気になどかからないように、こまめなメンテナンスで予防するのが本筋なのですが、病気になってしまったものはなんとかするしかありません。
今回の治療方法は、
- お魚がある程度の大きさであること(コリドラスの場合はは3cmくらい以上かな)
- 病気にかかってから短時間しかたっておらず魚の体力が落ちていないこと
の2点に当てはまる場合が対象になりますね。
今回は少々手荒な方法をとってしまいましたが、コリドラスに余計な負担をかけてしまったと少々反省していると同時に病気予防の大切さを痛感しています。
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